IFF 3v3世界フロアボール選手権2026|3v3の魅力と競技ルール日本語参考訳を公開

フィールドプレイヤーは3名。小さなリンクで攻守が切り替わり、ゴールキーパーのスローインから新たな攻撃が始まる。
3v3フロアボールは、通常のフロアボールとは異なる展開や戦術を楽しめる競技形式です。
一般社団法人四国フロアボール連盟では、国際フロアボール連盟(IFF)が定める「IFF 3v3世界フロアボール選手権2026」の競技ルール日本語参考訳を作成し、公開しました。
本記事では、3v3の特徴や魅力、通常のフロアボールとの違いを紹介するとともに、日本語参考訳PDFをご案内します。
3v3フロアボールとは?
3v3フロアボールは、各チーム3名のフィールドプレイヤーと1名のゴールキーパーを基本として行う試合形式です。
通常のフロアボールと比べて、リンク上の人数が少なく、使用するリンクも小さいことが特徴です。
選手同士の距離が近く、攻撃から守備、守備から攻撃への切り替えが次々と起こります。限られたスペースの中で、素早い判断、パス、ボールコントロール、シュートなどが求められます。
単に通常のフロアボールの人数を減らしたものではなく、少人数ならではの駆け引きや、ゴールキーパーを含めた攻守の展開を楽しめる競技形式といえます。
3v3フロアボールの魅力
1.少人数だからこそ、一人ひとりの役割が大きい
通常のフロアボールでは、ゴールキーパーを除く5名のフィールドプレイヤーがリンク上でプレイします。
一方、3v3ではフィールドプレイヤーが3名となるため、パスを受ける、相手をマークする、シュートを狙うなど、一人ひとりがさまざまな場面に関わることになります。
攻撃に参加した直後に守備へ戻るなど、状況に応じて役割を切り替える必要があります。
一人ひとりの判断や動きが、試合の流れに大きく影響することが3v3の特徴です。
2.小さなリンクで攻守が素早く切り替わる
IFF 3v3世界フロアボール選手権2026では、リンクの規定寸法は22m×11mです。
通常版の40m×20mと比べてリンクが小さく、ボールを奪ってから相手ゴールへ向かうまでの距離も短くなります。
そのため、ボールを奪った直後にシュートチャンスが生まれることもあれば、攻撃が失敗した直後に守備へ切り替える必要もあります。
パスやドリブルの技術に加え、ボールを持っていない選手の動きや、素早いポジションの取り方も重要になります。
3.ゴールキーパーのスローインから攻撃が始まる
3v3世界選手権の大会専用ルールで、特に特徴的なのがゴールキーパーによるスローインです。
通常のフロアボールでは、ボールがリンク外へ出た場合はヒットインによってプレイを再開します。
一方、3v3世界選手権では、最後にボールに触れたチームの相手チームにスローインが与えられ、そのチームのゴールキーパーが自陣のゴールキーパーエリアからプレイを再開します。
ゴールキーパーは、自陣のゴールケージ後方に設置されたボールバッグからボールを取り出してスローインを行います。
さらに、スローインから直接ゴールを決めることも認められています。
つまり、ゴールキーパーは相手のシュートを防ぐだけでなく、ボールの送り先を判断し、次の攻撃を始める役割も担います。
なお、スローインについては、センターラインを越える前にボールが床、ボード、他の選手またはその用具に触れなかった場合などに適用される反則規定もあります。詳細は規則507(14)をご確認ください。
4.短い試合時間の中で展開が変わる
正規の試合時間は10分×2ピリオドで、ピリオド間の休憩は2分間です。
また、チームによるタイムアウトは認められていません。
短い試合時間の中でも、パス、シュート、選手交代、攻守の切り替えが繰り返されます。
試合時間の計時はセミ実効時間制で、ゴールやペナルティ、ペナルティショットなどの所定の状況で計時を停止します。
こうした試合形式によって、選手には素早い判断と状況への対応が求められます。
IFF 3v3世界フロアボール選手権2026について
IFF 3v3世界フロアボール選手権は、2024年に第1回大会が開催された国際大会です。
2026年大会は、6月12日から14日までスペインのサン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアルで開催されました。
2026年大会は、従来のU19世界選手権と併催する形から、独立した大会として開催されたことも特徴です。
IFFは、3v3形式の発展とフロアボールの国際的な普及において、この大会が重要な役割を持つことを紹介しています。
ただし、本記事で取り上げる競技ルールはIFF 3v3世界フロアボール選手権2026専用のものであり、すべての3v3大会に共通して適用されるものではありません。
3v3世界選手権2026の主な競技ルール
プレイ人数と選手登録
- リンク上の最大人数:各チーム4名(フィールドプレイヤー3名+ゴールキーパー1名)
- 試合開始時:フィールドプレイヤー3名と、適切な装具を着用したゴールキーパー1名が必要
- 試合中の最低人数:フィールドプレイヤー2名以上が必要
- 選手登録:1チーム最大10名(フィールドプレイヤー最大9名、ゴールキーパー最大2名)
ディレイドペナルティ中を除き、ゴールキーパーをフィールドプレイヤーと交代させることは認められていません。
該当規則:301(1)(2)
リンクの寸法
- 規定寸法:22m×11m
- 認められる最小寸法:18m×9m
- ゴールキーパーエリア:1.5m×2.5m
- ペナルティショットスポット:ゴールラインから5m
該当規則:101(1)、102(3)(6)
試合時間とタイムアウト
- 正規の試合時間:10分×2ピリオド
- 休憩:2分間
- 計時:セミ実効時間制
- タイムアウト:チームによるタイムアウトは認められない
- エンドチェンジ:原則として行わない。ただし、審判員が必要と判断した場合は実施する
該当規則:201(1)(2)、202(1)
スローイン
ボールがリンク外へ出た場合などは、反則をしていないチームにスローインが与えられます。
スローインは、そのチームのゴールキーパーが自陣のゴールキーパーエリアから行い、ゴールケージ後方のボールバッグからボールを取り出します。
スローインから直接ゴールを決めることもできます。
該当規則:504(1)~(5)、505(1)
フリーヒット
フリーヒットは、反則が行われた場所に最も近いフリーヒットスポットから行います。
相手チームの選手は、スティックを含めてボールから少なくとも2m離れなければなりません。
ボールはスティックでヒットしなければならず、スティックで引きずる、跳ね上げる、持ち上げる行為は認められません。
該当規則:506(1)~(6)
ペナルティショット
ペナルティショットは、ゴールラインから5mのペナルティショットスポットから行います。
ボールはスティックで1回ヒットしなければならず、スティックで引きずる、跳ね上げる、持ち上げる行為は認められません。
守備側のゴールキーパーは、ペナルティショットが行われる際、ゴールライン上にいなければなりません。
該当規則:102(6)、508(2)~(4)
ペナルティの処理
マイナーベンチペナルティにつながる反則が行われた場合、反則をしていないチームにペナルティショットが与えられます。このペナルティショットはベンチペナルティに代わるものです。
メジャーベンチペナルティにつながる反則については、ペナルティショットに加え、ベンチペナルティも科されます。
該当規則:604(1)、606(1)
延長戦とペナルティショット戦
正規の試合時間終了時に同点となったメダルマッチ(決勝戦、3位決定戦、B決勝)では、2分間の延長戦を最後まで行います。
延長戦終了後も同点の場合は、ペナルティショット戦によって勝敗を決定します。
ペナルティショット戦では、各チーム3名のフィールドプレイヤーがそれぞれ1回ずつ行い、それでも同点の場合は規定の方法で続行します。
該当規則:203(1)(2)、204(1)(2)
通常のフロアボールとの主な違い
通常版「Rules of the Game 2026」と3v3世界選手権2026の主な違いを、次の表にまとめました。
| 項目 | 通常版2026 | 3v3世界選手権2026 |
|---|---|---|
| リンクの規定寸法 | 40m×20m | 22m×11m |
| リンク上の最大人数 | 6名 | 4名 |
| 正規の試合時間 | 20分×3ピリオド | 10分×2ピリオド |
| チームのタイムアウト | 各チーム1回、30秒間 | 認められない |
| リンク外へ出たボール | ヒットイン | ゴールキーパーによるスローイン |
| ペナルティショット | 所定の開始位置から連続した動作でプレイ | 指定スポットから1回ヒット |
| マイナーベンチペナルティ | 2分間のベンチペナルティを基本とする | ペナルティショットに置き換わる |
※上記は主な相違点の概要です。反則やペナルティの適用条件、例外規定などは各競技ルール本文をご確認ください。
審判シグナルについての注意点
IFF 3v3世界フロアボール選手権2026の競技ルールには、通常版2026とは異なる審判シグナルの番号体系が記載されています。
- 3v3世界選手権2026:プレイ結果801~811、反則901~925
- 通常版2026:プレイ結果801~810、反則901~923
3v3世界選手権2026のルールブックには、2022年版と同じ番号体系の審判シグナルが残っています。
ただし、番号体系が同じことは、個々のジェスチャーの動作や説明がすべて2022年版と一致することを意味するものではありません。
通常版2026の審判シグナルと混同しないよう、対象となる大会の競技ルールを確認してください。
3v3世界選手権2026のシグナルは、今回公開した日本語参考訳PDFの第8章・第9章に記載されています。
IFF 3v3世界選手権2026 競技ルール日本語参考訳PDF
一般社団法人四国フロアボール連盟では、IFFが公表した大会専用競技ルールをもとに、日本語参考訳を作成しました。
本資料には、リンク、試合時間、参加者、装具・用具、フィクストシチュエーション、ペナルティ、ゴール、審判シグナル、用語集など、全10章・30ページを収録しています。
資料名:IFF 3v3世界フロアボール選手権2026 競技ルール 日本語参考訳
形式:PDF・全30ページ
通常版2026の競技ルールについて
通常のフロアボールに適用される2026年版競技ルールや反則・審判シグナルについては、当連盟の競技ルール紹介ページもご覧ください。
日本語参考訳についての注意事項
本資料は、国際フロアボール連盟(IFF)が公表した「Rules of the Game – IFF 3v3 WFC 2026」をもとに、一般社団法人四国フロアボール連盟が作成した日本語参考訳です。
日本語の用語・表現には、日本フロアボール連盟(JFF)発行の2022年版日本語競技ルールを参考にしています。ただし、3v3世界選手権2026独自の規定は、当該大会専用ルールに従っています。
本資料はIFFまたはJFFが発行した公式日本語訳ではありません。
競技規則の解釈や適用についてはIFF英語原文および大会主催者の案内をご確認ください。国内の公式な取り扱いについてはJFFの案内に従ってください。
出典・参考資料:
一般社団法人 四国フロアボール連盟
https://floorball.or.jp/

