フロアボールのルールブックが変わりました

フロアボールの2026年競技規則の主な変更点を紹介するアイキャッチ画像

フロアボール ルール 2026で変更された主なポイント

国際フロアボール連盟(IFF)の競技規則が改訂され、「Rules of the Game 2026」が2026年7月1日から適用されています。

今回のフロアボール ルール 2026では、ペナルティショット、ゴールの認定、ペナルティの処理、選手交代ゾーン、用具、審判のサインなど、さまざまな変更や追加が行われています。

この記事ではルールブック全体を日本語に翻訳するのではなく、2022年版から2026年版で変更・追加された主な内容を紹介します。

正式な日本語版については、日本フロアボール連盟による翻訳・公表内容をご確認ください。

※本記事は、IFF「Rules of the Game 2026」と2022年版競技規則を比較し、主な変更点を紹介するものです。

1.選手交代ゾーンの範囲が変わりました

2022年版では、選手交代ゾーンは幅10mと定められていました。

2026年版では、センターラインから5mの地点から始まり、仮想延長ゴールラインまでとする規定に変更されています。

なお、ボードから測った選手交代ゾーンの奥行きは3mを超えてはならないことや、選手用ベンチに19人分のスペースを確保する規定は継続されています。

2.選手交代ゾーンにいる選手は原則としてベンチに座ります

2026年版では、選手交代ゾーンにいる選手について、選手交代に関連する場合や、新しいスティックを取りに行く、トイレを利用する、負傷の処置を受けるなど、明らかに必要な場合を除き、ベンチに座ることが明記されています。

3.選手交代ゾーン外からリンクを離れた選手の扱いが変更されています

2022年版では、負傷した選手が自チームの選手交代ゾーン外からリンクを離れた場合について規定されていました。

2026年版では、選手が自チームの選手交代ゾーン外からリンクを離れた場合、その選手はプレイが中断されるまで交代できないという規定になっています。

4.ペナルティショットの開始位置が変わりました

2022年版では、ペナルティショットはセンタースポットから開始していました。

2026年版では、リンクの両長辺の中央に位置する、センターラインから5m離れた仮想スポットから開始します。

また、ペナルティショットはスティックで開始しなければなりません。足で開始した場合は、ペナルティショットをやり直します。

5.ペナルティショット中のZorro型動作に規定が追加されました

2026年版では、ペナルティショット中のZorro型動作について具体的な規定が設けられました。

禁止されるのは、ボールがブレード上で静止した状態で、ペナルティショット中に空中でボールの方向を2回以上変える動作です。

Zorro型動作そのものがすべて禁止されたわけではありません。

6.延長戦後のペナルティショット戦が変更されました

最初は、これまでと同様に各チーム5人の異なるフィールドプレイヤーが1回ずつペナルティショットを行います。

それでも勝敗が決まらない場合、2026年版では、その後のペナルティショットはどのフィールドプレイヤーでも行うことができ、同じ選手が複数回行うこともできます。

2022年版にあった、ペナルティショットを行う選手の番号と順番を書面で審判員と記録席に提出する規定もなくなっています。

また、ペナルティショット戦中にフィールドプレイヤーがペナルティを受けた場合、その選手はその後のペナルティショットを行うことができません。

7.フェイスオフを行う選手は、決定後に変更できません

2026年版では、一度フェイスオフを行う選手が決まった後は、その選手を変更することができないことが明記されています。

8.ヒットインにつながる事象が追加されました

2026年版では、ヒットインにつながる事象として、ディレイドペナルティ中に反則チームがボールをコントロールした、またはコントロールされた状態でプレイした場合が追加されています。

また、フェアプレイ上の理由から、チームがフェイスオフに参加することで自らのプレイ再開の権利を放棄した場合も、ヒットインにつながる事象として追加されています。

9.ディレイドペナルティ後のプレイ再開方法が変わりました

2022年版では、反則チームがボールをコントロールしたことによってディレイドペナルティが実施された場合、フリーヒットで再開していました。

2026年版では、次の場合に反則をしなかったチームのヒットインで再開します。

  • 反則チームがボールをコントロールした場合
  • 反則チームがボールをコントロールされた状態でプレイした場合
  • ヒットインにつながる事象によってプレイが中断された場合

このヒットインは、中断時にボールがあった位置に応じた最も近いフェイスオフドットから行います。

10.ゴールキーパーエリアを通過する場合も反則の対象になります

2026年版では、フィールドプレイヤーが次の状態にある場合、フリーヒットにつながる反則となります。

  • ゴールキーパーエリア内にいる
  • ゴールキーパーエリアを通過する
  • 通常ゴールケージがある場所にいる

2022年版にあった、プレイやゴールキーパーの行動に影響しない場合にはゴールキーパーエリアを通過しても反則としない例外規定はなくなっています。

なお、スティックだけがゴールキーパーエリア内に入っている場合は、フィールドプレイヤーがゴールキーパーエリア内にいるとはみなされません。

11.ゴールキーパーの視界を遮る行為が具体化されました

2026年版では、攻撃側の選手が、ゴールキーパーの視界を遮ることだけを目的として、ゴールキーパーの動きを積極的かつ繰り返し追う行為が、フリーヒットにつながる反則として明記されています。

12.床に膝や手をついた状態でのプレイが整理されました

2026年版では、フィールドプレイヤーがボールをコントロールしている、または正しい方法でボールをプレイしようとしているときに、両膝を床につける、またはスティックを持っている手を除く片手を床につけることが、フリーヒットにつながる反則として定められています。

また、その状態でボールをプレイし、相当なアドバンテージを得た場合は、マイナーベンチペナルティの対象となります。

13.ゴールキーパーとの身体的接触について規定が追加されました

2026年版では、攻撃側の選手が、ゴールクリース内のゴールキーパーとの身体的接触を避けるための合理的な努力をしなかった場合は、careless physical playとしてマイナーベンチペナルティの対象となることが明記されています。

ただし、身体的接触がごく軽微な場合は除かれます。

14.ゴールキーパーが投げたボールによる得点が認められます

2026年版では、正しく得点されたゴールの条件として、フィールドプレイヤーのスティックによって正しくプレイされたボール、またはゴールキーパーによって投げられたボールが規定されています。

そのため、ゴールキーパーが投げたボールがその他の得点条件を満たして相手ゴールのゴールラインを通過した場合、得点として認められます。

2022年版にあった、ゴールキーパーが相手ゴールへボールを投げ入れた場合に得点を認めない規定は、2026年版では削除されています。

15.ゴールキーパーをフィールドプレイヤーと交代している場合の新しいゴール規定

2026年版では、守備側チームのゴールキーパーがフィールドプレイヤーと交代している状態で、守備側チームの選手がペナルティショットにつながる反則を犯した場合は、ペナルティショットを行う代わりにゴールが与えられます。

このゴールは、反則をしなかったチームで最後にボールに触れた選手の得点として記録されます。

16.複数のベンチペナルティの解除順が変わりました

2022年版では、複数のベンチペナルティは科された順に解除する規定でした。

2026年版では、残りのペナルティ時間が最も短いものから順に解除します。

メジャーベンチペナルティは1つのペナルティとして扱いますが、解除できるのは、そのメジャーベンチペナルティを構成するベンチペナルティのうち1つです。

17.両チームに同時に科されたベンチペナルティの規定が追加されました

2026年版では、同じプレイ中断中に両チームへ科された、互いに対応するベンチペナルティについて新しい規定が設けられました。

対応するベンチペナルティは、リンク上の選手数に影響させず、パーソナルペナルティのように扱います。

可能な限り双方のペナルティを対応させ、両チームのベンチペナルティの差だけがリンク上の選手数に影響します。

これらのベンチペナルティはマッチレコードにはベンチペナルティとして記載され、ゴールによって解除されません。

18.パーソナルペナルティ終了後の復帰方法が変更されています

2026年版では、パーソナルペナルティが終了しても、選手は自動的にリンクへ入ることはできません。

審判員がリンクへの復帰を認めるまで待ちます。

審判員と記録席は、ペナルティ終了後、復帰のための中断が試合の流れに悪影響を与えないと判断した最初の状況で、選手を復帰させます。

19.チームスタッフがパーソナルペナルティを受けた場合の扱いが変更されました

2026年版では、パーソナルペナルティを受けたチームスタッフは、直ちに控室へ行き、その試合にはそれ以上参加することができません。

20.試合終了後でもマッチペナルティとなる場合があります

2026年版では、試合終了後であっても、審判員、選手、チームスタッフがまだリンク上にいる間にマッチペナルティにつながる反則が行われた場合は、マッチペナルティとなることが明記されています。

対象者にはレッドカードが提示され、マッチレコードに記録されます。

また、同一大会の次の試合が出場停止となり、統括団体の規定によってさらに処分される場合があります。

21.選手やチームスタッフのベンチ周辺での行動が詳しく規定されました

2026年版では、選手交代ゾーンやペナルティベンチゾーンにいる選手が、ボードに足を乗せたり、身体または用具の一部をボードの垂直面よりリンク側へ出した場合は、リンク上に規定数以上の選手がいる状態として扱われます。

この規定は、プレイに影響したかどうかに関係なく適用されます。

チームスタッフについても、次のような行為が具体的に規定されています。

  • ボードに足を乗せる
  • 身体や用具をボードの垂直面よりリンク側へ出す
  • 審判員の指示後も選手用ベンチの後方に立たない
  • 椅子やベンチなど高い位置に立つ

22.スティックを故意に落とす行為が明記されました

2026年版では、フィールドプレイヤーがスティックなしでプレイに参加する場合について、スティックまたはスティックの一部を故意に落とした場合も含まれることが明記されています。

23.引き伸ばしたジャージでボールを止める行為も対象になります

2026年版では、フィールドプレイヤーが手、腕、または引き伸ばしたジャージでボールを止めたりプレイした場合が、マイナーベンチペナルティの対象として規定されています。

24.用具やアクセサリーに関する規定が具体化されました

2026年版では、選手の装具について、ネックレス、指輪、ブレスレット、イヤリング、革製バンド、ゴムバンドなどは使用できず、取り外す必要があることが具体的に示されています。

また、アクセサリーをテープで覆って使用することも認められません。

25.ゴールキーパーの防具に関する規定が詳しくなりました

2026年版では、ゴールキーパーの防具について、次のような内容が具体的に規定されています。

  • 防具は身体に沿った形状であること
  • 身体以上の範囲を覆わないこと
  • オーバーサイズのウェアを使用しないこと
  • 肩幅を広げるショルダーパッドを使用しないこと
  • 防具を二重に使用しないこと
  • ズボンのジッパー、ポケット、ストラップ、ベルクロなどを閉じ、締めた状態にすること

26.ブレードの加工について具体的に規定されました

2026年版では、ブレードへの加工について、研磨、溶融、ブレードの構造または凹面形状を変更する加工などが禁止される加工として明記されています。

ブレードを曲げる場合は、長手方向に限られます。

27.用具検査の対象が明確になりました

チームキャプテンが要求できる用具検査として、次の内容が規定されています。

  • ブレードの曲がり
  • スティックの認可マーク
  • フェイスマスクグリルの認可マーク
  • シャフトとブレードの組み合わせ
  • スティックまたはブレードへの加工

28.得点後などの振る舞いについても規定が追加されています

2026年版では、スポーツマンシップに反する行為の例として、挑発的、嘲笑的、または扇動的な方法で祝う行為が明記されています。

この反則は、10分間のパーソナルペナルティにつながる反則として扱われます。

審判のサインも変更されています

2026年版では、第8章「プレイ結果のサイン」と第9章「反則のサイン」も整理されています。

第8章 プレイ結果のサイン

大きな変更は、ヒットインとフリーヒットのサインが803に統合されたことです。

内容2022年版2026年版
試合の中断/タイムアウト801801
フェイスオフ802802
ヒットイン803803
フリーヒット804803
アドバンテージ805804
ペナルティショット806805
ディレイドペナルティ/ディレイドペナルティショット807806
ベンチペナルティ/パーソナルペナルティ808807
マッチペナルティ809808
ゴール810809
プレイ続行/得点が認められないゴール811810

第9章 反則のサイン

2022年版では901~925までありましたが、2026年版では901~923に整理されています。

特に、2022年版で次のように分かれていたスティックに関するサインが、2026年版では901 Offences with the stickに統合されています。

  • 901 Hit
  • 902 Locking an opponent's stick
  • 903 Lifting an opponent's stick

そのため、それ以降の反則サイン番号も変更されています。

審判員だけでなく、選手・指導者も旧ルールのサイン番号との混同に注意が必要です。

フロアボール ルール 2026を確認してプレイしましょう

今回の改訂では、ペナルティショットやゴールの認定のようにプレイへ直接関係する変更だけでなく、選手交代ゾーン、ベンチ周辺での行動、装具、用具検査、ペナルティの処理、審判のサインなど、多くの部分が変更・追加・整理されています。

特に、ペナルティショット、ゴールキーパーエリア、ゴールキーパーによる得点、ディレイドペナルティ、ベンチペナルティ、審判のサイン番号については、2022年版との違いを確認しておくことをおすすめします。

一般社団法人四国フロアボール連盟でも、今後、競技規則に関する情報を分かりやすくお伝えしていきます。

正式な日本語版については、日本フロアボール連盟から公表される内容をご確認ください。

参考資料・原文ルールブック

International Floorball Federation(IFF)
Rules of the Game 2026
Rules and Interpretations
Valid from 1st July 2026

2026年版の原文ルールブックは、国際フロアボール連盟(IFF)の公式サイトから確認・ダウンロードできます。

IFF公式 Rules of the Game

IFF公式の「Rules of the Game」ページでは、現在有効な競技規則と原文PDFを確認できます。

Rules of the Game 2026 原文PDF

2026年版の原文ルールブックをPDFで直接確認できます。

IFFによる2026年版の主な変更点

IFFでは、2026年版で特に重要な変更点を紹介する公式記事も公開しています。

※本記事では2022年版と2026年版の主な変更点を紹介しています。競技規則の適用にあたっては、IFF公式ルールブックおよび今後公表される正式な日本語版をご確認ください。